『カブールの園』、マイノリティとしての日系人のアイデンティティ

宮内悠介の『カブールの園』を読みました。 子供の頃に受けた人種差別がトラウマとなっている日系三世のレイが主人公。かつて日系人が強制的に入れられたマンサナー収容所を訪問したのを機に、戦中・戦後の日系人の過酷な生活を知り、アメリカへの同化とそれにより歴史や言葉が消えていくことの苦悩を理解するプロセスの中…