日系 Nikkey パートナーズ

日系人、ボランティア、開発について、自分の勉強のためにも書いていきます。

日系4世の定住者在留資格、安倍総理は「前向きに検討」と答弁

日系人については、1990年の入管法改正で2世や3世またはその配偶者は、就労活動には制限のない在留資格が与えられています。しかし、四世の場合、その資格がかなり制限されます(定住者ビザは成人まで等)。そのため、3世と同じ資格を4世まで拡大するよう日系社会から要望がされていました。昨年の海外日系人大会でも議題に挙がっています。

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その要望を受け、日本維新の会が「日系四世入国容易化法案」を国会に提出しています。

この法案の概要は以下のとおり。

https://o-ishin.jp/houan100/pdf/detail101.pdf

要綱・条文などは以下のとおり。

https://o-ishin.jp/houan100/pdf/outline101.pdf

 

2月2日の予算委員会で、日本維新の会下地幹郎議員が質問に立ち、以下のおり提案しています。

「今の日本社会では移民はとらないが 、海外にいる日系4世の皆さんは 同じ日本人の血が流れてルーツもある 。日本に入国しやすくしてスムーズに日本で働いてもらって、手に職や資格を取ってまた返ってもらえるようにしてほしい。」

これに対して、安倍晋三首相は、「南米の国も回り、日系人の日本に対する非常に熱い思いがあることなどを感じた。日系4世の熱意にも応えていく必要があり、どういう対応ができるか、前向きに検討していきたい」と答弁しました。

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4世まで在留資格が拡大するのは基本的には良いことだと思います。特に3世と4世で家族が引き離される可能性もあり、その対応は必要です。

ただ、個人的には、日系人と効果的に向き合うため、また日本と世界との関係強化のため、もう少し包括的な日系人向け政策や方針があれば良いのにと思います。せっかく、海外に日系人という資産があるのに、もっと活用しないともったいないですよね。

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