日系人収容描いたミュージカル「Allegiance」(忠誠)、トランプ効果で脚光
第2次世界大戦中の日系米国人強制収容を描いたミュージカル「Allegiance」(忠誠)は、2012年にサンディエゴで初上演されて以降、2015年にはブロードウェーでも上演されました。
このミュージカルをプロデュースしたのが、ジョージ・タケイさん。アメリカの人気TV番組「スタートレック」シリーズのヒカル・スールー役で有名です。タケイさんは、幼い日に日系人強制収容所に家族とともに送られた経験を持ちます。その経験をもとに、「Allegiance」(忠誠)を制作しました。
このミュージカルが、今再びアメリカの映画館で上映されることが決まりました。トランプ大統領の入国制限令で米国内の世論が分かれる中、本作品への関心が高まったという背景があります。
ミュージカル「Allegiance」は日系人収容所に入った日系人たちの苦しみ、日系コミュニティーおよび家族の中での世代間の価値観の違いや亀裂、対立、そして和解を描いたドラマとなっています。上の映像の中でタケイさんは、「家族が中心の物語であり、日本人だけでなく、白人、黒人、中国人、韓国人など全ての人に共感してもらえる内容であるのがこの作品の魅力であること」、そして「辛い状況の中でも『がまん』することで喜びやユーモアを見つけ出せる」と語っています。日系人の逞しさも伝わってきます。
よく見ると映画のマークが、桜に星条旗となっていますね。強いメッセージを感じます。