「中南米日系社会との連携に関する有識者懇談会」の第二回会合開催、福岡の海外移住
外務省による「中南米日系社会との連携に関する有識者懇談会」の第二回会合が、3月27日に開催されました。結果は以下の外務省のサイトで報告されています。
中南米日系社会との連携に関する有識者懇談会第2回会合(結果) | 外務省
第一回会合は3月6日に開催されており、概要は過去の投稿を参考にしてください。
第二回会合の概要と、福岡県の移住について簡単にまとめてみました。
1.テーマ
「中南米日系社会の現場と世代交代を踏まえた連携のあり方」
2.発表者等
(1)薗浦外務副大臣挨拶
今回の会合での期待は以下の問題意識を踏まえた議論
①日系社会・団体の現状や交流に関する現状と課題
②従来の日系社会・日系団体の存在感,信頼感をどのように受け渡していくか
③若い世代のリーダー育成に向けて,どのように若い世代に日本への関心を持ってもらうか
(2)福岡県の国際化に寄与する海外福岡県人会のネットワーク(福島福岡県庁企画・地域振興部理事兼国際局長):福岡県が行っている海外の県人会の人材育成事業や県人会のネットワークを生かした福岡県のプロモーション活動について
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000242051.pdf
(3)次世代日系社会リーダーの育成・企業と日系社会の関わり等(森本海外日系人協会常務理事):日系社会若手リーダー育成事業等についての提案
3.今後の予定
第三回会合:4月12日(水)
・テーマ別議論(「日系社会の活動の裾野の拡がり」を踏まえた連携のあり方)
i. 非日系人の参画/非日系人への訴求
ii. 様々なネットワークの拡がり
第四回会合:5月9日(火)
・補論
i. 日系社会人材の活用,在日日系社会
・報告書とりまとめ「中南米日系社会との連携に関する有識者懇談会」
4.福岡県の海外移住について
福岡県は、海外移住者数が約58,000人と全国で4番目に多い県です。そのため世界9ヶ国21地域に移住者による海外福岡県人会があり、様々な交流事業や、世界福岡県人会も定期的に開催されるなど、世界と福岡を結ぶネットワークが強いことが特徴ともいえます。福岡県出身の日系人としては、有名な方も多く、日系アメリカ人初の連邦議員となったダニエル・イノウエ氏や、初の日系人宇宙飛行士エリソン・ショージ・オニヅカ氏、元ハワイ州知事のジョージ・アリヨシ氏などがいます。
2016年3~6月には、JICAの海外移住資料館で、「ルーツは福岡 夢は世界へ ~世界で活躍する福岡移民~」という企画展が開催されていましたね。
「海外移住資料館だより」2016年春号