日系 Nikkey パートナーズ

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二人の日系人が米球界入り:日系アメリカ人のケストン・ヒウラ内野手、日系ブラジル人のエリック・パルディーニョ投手

アメリカとブラジルから、将来有望な日系人が米球界入りすることになりました。アメリカではケストン・ヒウラ二塁手ミルウォーキー・ブリュワーズにドラフト指名され、そしてブラジルからはエリック・パルディーニョ投手がトロント・ブルージェイズと契約を結びました。今後、活躍が期待される二人の日系人選手の情報をまとめました。

 

1.ケストン・ヒウラ (Keston Wee Hing Natsuo Hiura)

●1996年8月2日生(21歳)

カリフォルニア州バレンシア

●カリフォルニア大学アーバイン

●日系三世(父方の祖母が日本人。中国系でもある。)

ケストン・ヒウラ選手はバレンシア高校時代から好打者として注目されていました。高校三年次では打率.500、14本塁打、30打点を記録し、Player of the Yearにも選出。しかし高校卒業時にはMLBから指名されずカリフォルニア大学アーバイン校に進学。大学リーグでは1年生から活躍し全米大学選抜選手にも選出されました。その際、来日して全日本選抜と対戦しています。2017年シーズンは、56試合で打率.442、8本塁打、42打点。OPSは1260を記録。その活躍が高く評価されドラフト前から注目されていましたが、ミルウォーキー・ブルワーズから1巡目全体9位で指名されました。

しかし、ヒウラ選手は右ひじに故障を抱えており、トミー・ジョン手術を受ける可能性があります。打者としての高評価と、故障が完治すると見込んでの指名で、数年後のメジャーでの活躍が期待されます。

Keston Hiura, right, laughs with UCI coach Mike Gillespie in the dugout during a game in 2016. (Staff photo by Matt Masin, The Orange County Register/SCNG)

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2.エリック・パルディーニョ (Eric Eiji Taniguchi Pardinho)

●2001年5月1日生(16歳)

●ブラジル国サンパウロ州バストス

ヤクルト野球アカデミー

●母親が日系二世

エリック・パルディーニョ選手は2016年9月のWBC予選ラウンドのパキスタン戦で、15歳ながらも最速94マイル(約151キロ)を計測して、MLBのスカウトに注目されるようになりました。毎年有望選手をリストアップするMLBパイプラインの海外選手ランキングでもドミニカ共和国ベネズエラなどの選手に交じって5位にランクインしました(投手では最上位)。

エリックが生まれ育ったサンパウロ州バストスは、戦前からの日系入植地。今でも多くの日系人が住み、日系人の野球クラブが存在します。そこで8歳で野球を始め、12歳からはサンパウロ州イビウーナのヤクルト野球アカデミーで3年間、元広島の玉木氏などから、日本式の投球術を学びました。昨夏に行われたU-16パンアメリカ大会では、ドミニカ共和国代表相手に12三振を奪って勝利に貢献。その後、フル代表メンバーとしてWBC予選にも参加してポテンシャルを見せつけました。そして7月2日のMLBマチュア契約解禁日を迎え、複数球団からオファーがある中、トロント・ブルージェイズと140万ドル(約1億6千万円)でマイナー契約ESPNでも取り上げられるなど、ブラジルが誇るスピードピッチャーとして注目されています。

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