「ヨコハマで知る ボリビアと日系社会」無料映画上映&トークイベント3月4日(土)13:30~
「ヨコハマで知る ボリビアと日系社会」というイベントが、3月4日(土)13:30からJICA横浜で開催されます。現役の銀行員として、そして映画監督としても活躍する香西志帆監督が制作した青年海外協力隊のドキュメンタリー映画上映と地元小豆島を題材とした映画が上映。また、映画監督とアナウンサーによるトークイベントです。
(横浜)【無料映画上映&トークイベント】日本と世界を沸かせたSHIKOKUBITOが贈る 第2弾「ヨコハマで知る ボリビアと日系社会」 | イベント情報 | JICA四国 - JICA
「地球の反対側の日本人をたずねて」
映画監督・香西志帆が、突然地球の反対側で働く青年海外協力隊たちに会い
に行くことになった。富士山より高い標高にある首都ラ・パスで高山病になり、酸
素ボンベ持参での撮影。サンファン日本人移民地区で出たみそ汁。香川出身
の協力隊にも出会った。地球の反対側であるその国の風景、暮らし、文化を旅
情感溢れる映像で描いたドキュメンタリー。
映画の舞台の一つがサンファン移住地のようです。ボリビアには大きく2つの移住地が存在しています。一つが沖縄からの移住者によるオキナワ移住地、そして九州地方出身者が多いサンファン移住地です。サンフアンには1955年に88名の日本人が入植を開始。日本で精糖業を経営 していた西川利道の呼びかけから始まった移住であるため「西川移民」とも呼ばれています。移住者は原生林を開拓することから始めたものの、非常に過酷な労働であったため、ブラジルやアルゼンチンに再移住、また日本に帰国した方も多かったと聞きます。今では、主にコメ・大豆・小麦・鶏卵・柑橘類などの農産物を生産しています。特に鶏卵鶏卵の出荷量は、ボリビア市場の35%を超えるほど重要な産業となっています。
2017年リオのカーニバルの優勝はボルテーラ。サンパウロでは日系人も活躍!
今年もリオでカーニバルが盛大に開催。2月26,27日には、トップチープのサンバ・パレードがあり、ポルテーラという団体が優勝を飾りました。同チームの優勝は1984年以来、33年ぶりとのこと。
華麗な踊りとパレードの一方で、今年のカーニバルは不況による経費節減、それが原因かどうかわかりませんが、大型の山車が崩れたり衝突したりする事故が4件に上り、少なくとも計32人がけがをおっています。また、ホテルの空室も目立ち、チケット販売も不調であったという報道もありました。残念ですね。
また、サンパウロでも、2月24,25日にカーニバルが開催されました。今年の優勝は「母なるアフリカは語る」をテーマにした「アカデーミコス・ド・タトゥアペ」。その山車の上で踊った方のお一人が日系人70歳の松尾マルシアさん。お元気ですね。
ブラジルのカーニバルについて、いろいろ書きましたが、実は現地で一度も見たことがありません。ボリビアのオルロのカーニバル程度。
来月、4月6~9日に、新宿でサンバ・シュラスコフェスがあるようなので、そこで本場に行った気分になりますかね。
マニー・ラミレスが四国ILの高知に、交渉人は日系人のザック・コルビー選手
あのマニー・ラミレスが日本の独立リーグでプレイするというニュースを聞いて当初は半信半疑でしたが、ついに所属球団である高知ファイティングドッグス(FD)から、3月7日夜に高知入りすると発表がありました。9日に高知市内で入団記者会見に臨み、10日にチームに合流する予定とのことです。衰えたとはいえ、メジャー通算555本塁打の実績を持っていますので、どのようなプレイを見せてくれるか楽しみです。
ラミレス7日夜に高知入り 9日会見、FDに10日合流|高知新聞
入団の経緯としては、2016年秋に同球団がアメリカでトライアウトを行ったのをきっかけにラミレス側がその存在を知り、“逆オファー”してきたということです。
この交渉にあたったのが、高知ファイティングドッグスに所属する日系人のザック・コルビー内野手。カリフォルニア出身。新聞報道によると、母と祖父が日本人、祖母も日系米国人ということです。米国ではFaulkner Universityでプレイし好成績を残しています。Zak Colby Baseball Statistics [2011-2013]
そして、子供のころからNHKの国際放送でよく見ていた日本のプロ野球(NPB)入団を目指して来日しました。
四国アイランドリーグplusでの3年間の成績は以下の通り。2015年には一塁手で、2016年は指名打者でそれぞれベストナインに選ばれています。個人タイトルにはあと一歩とどきませんでしたが、2016年はすばらしい成績を収めています。
チーム | 試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | |
2014 | 愛媛 | 75 | 270 | 5 | 48 | 2 |
2015 | 愛媛 | 66 | 284 | 5 | 28 | 5 |
2016 | 高知 | 61 | 321 | 7 | 41 | 3 |
地元高知の新聞によると、「ザックは米国での人脈が幅広く、性格も明るい上、大学でスポーツマネジメントを学んでおり『米国と日本を野球を通じてつなげたい』との思いを持つ日系3世。2015年に愛媛MPを退団した後、北古味副社長がFD入りを説得したのは、そうした彼の経歴、思いを加味してのことだった。(中略)ザック獲得は、球団の経営改善や存在価値を高めるための戦略であり、現に今回、ラミレス側がザックを頼って接触してきた。現在もメジャーやマイナー選手15人ほどが、『FDでプレーしたい』と話を持ち掛けてきているという。」。
ザック選手はFDの職員も兼務しているとのこと。スカウト的な役割も期待されているということですね。2017シーズンも一層の活躍を楽しみにしています。また、一度、実際のプレーしている姿も見てみたいです。
ジャパン・ハウス、サンパウロでは今年5月にオープン予定、日系社会との連携も期待
日本の文化を発信する海外拠点として、ロンドン、ロサンゼルス、サンパウロの3都市に設置される「ジャパン・ハウス」。サンパウロでは、パウリスタ大通り52番のブラデスコ銀行所有ビル(3階部分まで)を借り上げ、改装工事が進んでいます。表玄関は「地獄組み」という日本独自の技術を応用して檜を格子状に組み上げたものと、煉瓦に穴を開けて風通しを良くするレシフェの技術「コボゴ」をあわせたデザインとなっているとのこと。
ちなみに、ジャパンハウスのデザインを手がけたのが隈研吾氏。同氏がデザインした地獄組みが使われた建築が南青山にもあります。サニーヒルズ南青山店。とても斬新かつインパクトのある外観ですね。
「ジャパン・ハウス」サンパウロは、当初3月の予定から少し遅れて5月にオープン予定。施設内は多目的ホール、日本語のセミナールーム、和食レストラン、日本商品の物販スペース等が設置されるとのこと。来年には国際交流基金も同施設に移転する予定のようです。
この「ジャパン・ハウス」サンパウロの館長を務めるのが、平田アンジェラ多美子氏。国際ビジネスコンサルティングを担うスリアナ社の創設者であり、ブラジル産商品のPR戦略や、進出企業サポートを手がけている人物。ブラジル発祥のビーチサンダルHAVAIANASブームの火付け人としても有名。ビジネスで成功した手腕が期待され抜擢されたようです。
HAVAIANASブームの〃母〃=平田アンジェラさんは今=(下)=会社づくりは人づくり – ブラジル知るならニッケイ新聞WEB
「ジャパン・ハウス」の国内での準備も進められています。2月25日には「JAPAN HOUSEフォーラム2017」が表参道ヒルズ スペース オーで開催され、国内のコンテツホルダーの本件事業への参加意欲を喚起するとともに、3月1日には「ジャパン・ハウス有識者諮問会議」も開催され、平田アンジェラ多美子館長等と今後の事業計画等について協議されるとのこと。
更に、今後、注目されるのは「日系社会との協力」についてです。ジャパン・ハウスの設置場所としてサンパウロが選ばれたのも、日系社会を通じて育まれた親日的な環境があったからこそではと思います。既に2018年の移民110周年での連携も構想としてあるとか。ジャパン・ハウスによって日系社会も活性化するような、お互いにメリットのある協力関係が構築できることを期待します。
『移民の詩 大泉ブラジルタウン物語』多文化共生への地道な歩み
『移民の詩 大泉ブラジルタウン物語』を読みました。いつでも読めると積読状態でしたが、日系人に対する自分の認識も新たにしつつ、一気に読めました。
群馬県大泉町といえば、ご存じの方も多いと思いますが、日系人を中心としたブラジルタウンとしても有名。町民の10人に1人、約4000人が日系人とその家族です。この大泉町の日系人や関係者を丁寧に取材し、彼らの喜怒哀楽を生き生きと描いた作品となっています。
取材対象人物は多彩です。 サンバによる町興しに参加するダンサー、教会の牧師、奮闘する町長、日系ギャング、元プロ野球選手(以前の投稿で紹介した瀬間仲ノルベルトさん)など。そして、それぞれが、日本人との本音の付き合いづらさ、学校でのいじめ、日系人としてのアイデンティティの悩み、日本人や地域住民との軋轢などの問題を抱えながらも着実に日本で生き抜いています。
日系ブラジル人が日本で働くようになって、四半世紀以上が経過。1990年に施行された入国管理法改正により、一時は30万人以上にまでふくれあがったものの、リーマンショックを機に帰国したものも多く、人数的には減少してきています。他方、最初は一時的なデカセギで来日した人の多くが、日本に定住しています。また、未だ様々な問題があるのも事実ですが、地域社会と積極的に関わろうとする日系人も増え、同時に、彼らを同じ地域住民として受け入れようとする日本人も着実に増えています。
この本を読んで、大泉町における25年間の日系人と日本人の共生までの、容易ではなかった道のりが少しでも理解できた気がしました。そして、日本全体で外国人との共生についても、そんなに悲観的に考えなくてもいいのではないかという安心感も持たせてもらえました。
(本文より)
生活習慣の違いから生まれた日系人と日本人の間の軋轢。そこから肥大化していった日系人への偏見。アイデンティティに苦悩し、ときに苛烈ないじめにさらされた日系人の若者。日系人が関与していた闇社会の存在。社会保障の枠組みからこぼれ落ち、生活保護を受ける立場となった高齢の日系人労働者たち・・・・・。
(中略)解決されなければならぬ問題はまだまだ山積している。(中略)
昨今の世界では、民族や国籍、そして宗教を要因とした排斥主義が再び大手を振って横行している。「不寛容さ」が頭をもたげる時代であるからこそ、こうした共生への地道な歩みは強い眩さを放つ。たとえそれば、日本の一つの小さな町の出来事であろうとも。
日系まとめニュースNo.8「映画『ラ・ラ・ランド』で活躍の日系女優ソノヤ・ミズノに注目」等
日系関連のニュースをまとめて掲載します。
日系/Nikkey ニュース No.8 2017年2月 26日(日)
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■■日系関連ニュース■■
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1988年7月1日、東京都生まれ。日本人の父とイギリス/アルゼンチン系の母を持つ日系人です。『エクス・マキナ』で映画初出演。今回の『ラ・ラ・ランド』、そしてディズニー実写映画『美女と野獣』(4月21日公開)にも出演します。日本ではユニクロのCMに出ていました。
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▼▼メディア情報▼▼
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挑戦者たち「藤田・マルセロ・ケンジ~柔道/ブラジル~」
2月28日(火) 18時30分~18時40分
世界はTokyoをめざす▽もう一度 日本に出会いたい~日系ブラジル人柔道選手[再]
3月2 日 (木) 21:00 ~ 21:50
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★★イベントのお知らせ★★
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平成28年度外国人の受入れと社会統合のための国際ワークショップ「多文化共生社会に向けて-外国人女性の生活と活躍を中心に」の開催 | 外務省
日時: 2017年3月1日(水)13:00~17:15
会場: 東京ウィメンズプラザ ホール
第17回 外国人による日本語スピーチ大会~あなたに聞いて欲しい外国人の感じたことを~ - 公益財団法人板橋区文化・国際交流財団
日時: 2017年3月4日(土)12:30開場/13:00開演~16:30終了予定
会場: 板橋区立グリーンホール(栄町36-1) 2Fホール
シンポジウム「多文化共生社会の実現に向けて-大学と地域の連携を考える-」 - イベント一覧 - 横浜国立大学
日時: 2017年3月8日(水)13:00~17:00 シンポジウム、17:00~18:00 意見交流会
会場: 横浜ランドマークタワー25階 バンケットルームA(シンポジウム会場)
プレビューの限定公開URLを取得 3月10日(金)映画『HAFU/ハーフ』上映会&交流会開催 | 無料プレスリリース配信ならプレスリリース ゼロ
日時: 2017年3月10日(金)19:00~21:30
会場: TRUNK(BASE) 東京都港区北青山3-5-12青山クリスタルビルB2Lounge
「ハワイ日系移民の研究支援」研究報告会『ハワイと日本人』
http://www.gakushuin.ac.jp/ad/kikaku/koho/pdf/20170319.pdf
日時: 2017 年3 月 19 日(日)14:00~17:00
会場: 学習院大学 西 5 号館 302 教室
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日系アメリカ人物理学者ミチオ・カク教授「移民はアメリカ繁栄の原動力」トランプの移民政策は技術的な自殺。
米国の著名な理論物理学者であるミチオ・カク教授は、移民を制限することはアメリカを弱くすると主張しています。
カク教授はカリフォルニア州サンフランシスコ生まれの日系アメリカ人3世。ニューヨーク市立大学等で教鞭をとるかたわら、作家としてベストセラーも持ち、科学解説者としてディスカバリーチャンネルにも出演しています。両親ともにツール・レイク(Tule Lake)などの日系人の強制収容所での経験があります。両親は収容所で知り合い、お兄さんはそこで生まれたとのこと。
カク教授は、移民はアメリカの成功の原動力であり、「アメリカの繁栄ほどんどは、移民による『頭脳流入』によりもたらされたもの」と強調しています。また、移民はアメリカ人の職を(少なくとも大きくは)奪うものではなく、むしろ新たな産業をつくるものとも述べています。
"Most of the prosperity that we see around us is due to the genius of the people that came in the so-called brain drain. There is a brain drain into the United States."
Kaku says the influx of immigrants doesn't cost native-born Americans their jobs, or at least not to any significant extent. "These people do not replace American workers," he says. "They create new industries."
そして、なぜ、米国への頭脳流入を制限するようなテクノロジーにとって自殺行為を行うのか、問いかけています。
“Why commit technological suicide by restricting the flow of talent into the United States?”
以下の画像は少し前のものですが、アメリカの秘密兵器は、プロフェッショナルな技術者などに発行しているH-1Bビサであると述べています。