日系 Nikkey パートナーズ

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外国人との「共生を考える」第六部、「異郷でボンジーア」日本のブラジル人学校で学ぶ日系人子弟

毎日新聞滋賀県版の特集「共生を考える」第6部のご紹介。2016年12月に掲載されたものです。今回は、滋賀県にあるブラジル人学校「日本ラチーノ学院」の教師と生徒の話。廃校となった小学校に移転。現在、1歳から高3までの約140人が通っています。授業はブラジルの教科書で行われており、2003年にはブラジル教育省が学校として認可。また日本でも2011年に準学校法人設立の各種学校として認可されたことから、ブラジルと日本の両方で高卒認定試験なしで大学の入学資格を得ることができます。

日系人の親としては、日本の学校になじめない、またいじめの懸念がある、言葉が通じるなどの理由で、このブラジル人学校に通わせているようです。いずれブラジルに帰って進学する可能性も考慮しているのでしょう。しかし、公立小中学校と違って、授業料はどうしても高くなります。朝と昼の給食、送迎付きで月4万数千円とのこと。

補助金としては、県から小中学生数に応じ一人年8万円分の学校運営費補助金が給付されて、国からは高校生に一人年11万8800円の就学支援金が出ているものの、学校の経営も楽ではないとのこと。また、授業料が支払えず、公立小学校に通わざるをえない日系人も多いようです。

2016年12月の高校部卒業生16人は、6人が専門学校へ進学、10人は派遣やアルバイトで働きながら、うち6人はネット授業のある本国の大学で学ぶ予定。残る4人は学費がたまれば帰国し、大学に進学する夢を持っているとのこと。卒業と同時の日本での大学進学は、言葉の壁があって難しいようです。

しかし、記事で紹介されていたマリアナさんは、専門学校への進学後、日本の大学に編入した「希望の星」。彼女のように「派遣で働くだけで終わらない。頑張ればこうなれる」という日系人子弟の新しいキャリアパスを歩んでいる人材も出てきています。頑張ってほしいですね。

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mainichi.jp

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